天然保湿成分を洗い流さないように洗い過ぎないのが保湿の極意

ガッツリ洗いたい!でも逆効果になる事も

お肌がオイリーで悩む人ほど、ついつい念入りに洗顔を行ってしまう傾向があります。また思春期特有のニキビも同様で、悩んだ末つい過度に洗顔料や強力クレンジングなどを用いてしまいがちです。
このような対策、実は行き過ぎると「逆効果」をまねく事がほとんどです。一生懸命対策しているつもりでありながら、お肌がそもそも備える「バリア」を削り取る結果となるのですね。人間の皮膚の外側にある角質層(かくしつそう)は食品ラップほどの厚みの中に10~20の細胞の層が積み重なり、外部から水分が侵入すること・内部から水分が逃げ出していくことを防いでいます。健康体であれば角質層に存在する3つの「保湿因子」が水分を充分にキープ、うるおいある肌を実現できるのですが、保湿因子が減ってしまうことに伴い皮脂欠乏症(皮膚がひどく乾燥する)になります。因子減少の要因とは加齢、効きすぎた冷暖房、そして強い洗剤の使用や長時間入浴です。

思い切って自然のメカニズムにゆだねよう

さて角質層の表面を覆うカタチで「皮脂膜」(ひしまく)という層が、人間のいちばん外側をぐるりと覆っています。これは直接外気に触れるほんとうの外側にあり、皮脂(皮脂腺から分泌される脂)そして汗が混じりあったものです。
皮脂膜はいわば「天然のクリーム」、水分の蒸発防止を助け雑菌の繁殖を防ぎます。皮脂は多すぎるとニキビの原因ともなり得るものの、適度な分泌量ならば健康的なうるおいを保つ重要な役割を果たします。洗顔のために強力すぎる洗剤を用いた場合、この皮脂は取り去っても数十分で もと通りの水準まで回復します。ですが問題は角質層に含まれる保湿因子で、こちらは毎日繰り返される「攻撃」に追いつくほどの回復をする事が出来ません。すると人体は皮脂の分泌を増やすことで応急的に乾燥をしのごうとします。過剰に洗えば洗うほどオイリーになってしまうのですね。
この悪循環を絶つためには「思い切って薬剤使用をやめる」事です。洗浄には「ぬるま湯で洗う」のがポイントです。最初は物足りない感じがしますが、しばらく続けることで徐々に角質層が回復してくるため その効果が実感出来ることでしょう。